自分が失敗をしても、色々な言い訳をして、絶対に自分の非を認めない人がいます。それは男性かも知れませんしあなたの友達、妻、夫、子供いろいろなパターンがあります。あなたも知らず知らずのうちに自分の非を認めない人にはなっていませんか。今回は、そのような人の心理と対処法を解説していきます。
概要
なぜ、素直に自分の非を認めることができないのか
自分の経験の欠如や能力不足に正面から向き合うのは、だれしも辛いはずです。
そこで、知らず知らず自分を防衛しようとして言い訳をしてしまうのです。
自分が不快な気持ちになるのを緩和させたり解消させたりする心の作用を「防衛機制」と呼びます。
防衛機制とは
すっぱいブドウの例
名の知れたイソップ童話の「すっぱいブドウ」のストーリーは、これに該当します。
うまそうなブドウがたわわに実っているのを探すことができたキツネは、採ろうとしても手が届かないので最終的にあきらめ「どうせこのブドウはすっぱいはずだ」と捨て台詞を残して消えるのです。
これは防衛機制の内の「合理化」と呼ばれるものです。
手に入れることができないので、それはたいしたものではないと自分に言い聞かせて、心の平静を保ったのです。
甘いレモンの例
また、「甘いレモン」という内容もあります。
そういうレモンはあるはずがないのに「甘いんだ」と強引に言い張るのです。
具体的に言えば、「あなたの車はボロだね」と言われると「あれはレアもののクラシックカーなんだよ」と、嘘をついて価値を高めたりします。
これもまた一つの防衛機制です。
防衛機制は心の平静を保つために少しは必要となりますが、過大であると自分の弱さを漏らしてしまいます。
自分の非を認めない人の4つの特徴
自分の非を認めない人には以下の四つがあげられます。
合理化
自分に都合の良い解釈をして自分を正当化すること。
エリート意識が強い人によくみられるものです。
反動形成
本当は好きなのに意地悪をしたり、本当は憎んでいるのに愛しているかのように振る舞ったり、自分の気持ちと反対の行動をとる。
よく子供が好きな子に意地悪をしますね。
それと同じことです。これを反動形成といいます。
抑圧
意識的な我慢とは違って、不満を自分の心の中に閉じ込めてしまうこと。
これは自分で気づかないことが多いです。
また、夢や言い間違いなど、ふとした瞬間に本音が現れたりすることがあります。
投射
自分の中にある不快な感情を自分ではなく、他者に転嫁する。
例えば受験失敗すると問題のせいにしたり、失恋した際は相手の性格が悪すぎるといい、相手の事を非難して自分は悪くないと責任を転嫁すること。
防衛機制の本質とは
防衛機制は罪悪感や自己嫌悪などの不快な感情を低減させたり解消させて心の安定を保つ正常な心理作用なのです。
これは、実は皆やっていることなのです。
ただ、みんなに嫌われる理由は防衛機制が強すぎるだけのことなのです。
上手な付き合い方
は防衛機制が強すぎるひとには、正面から失敗を指摘してはいけません。
猛烈に反論されるだけです。
少し時間をおいて「こうやればよかったんじゃないかな」とアドバイスしてあげると、しっかりと聞き入れてくれることでしょう。
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