あなたには苦手な人はいますか?もし苦手な人がいるなら一度冷静にになってなぜ苦手意識があるのか考えてみる必要があります。そしてコミュニケーションをうまくないと思う原因を、相手のタイプやケース別に考察してみたいと思います。
概要
コミュニケーションが苦手な方の特徴
一言で「苦手」と言いましても、「不満」であったり、「堅くなる」とか、「どうしても思い通りにならない」ことや、「嫌いではないがしっくりこない」という見方もできます。
コミュニケーションに苦手意識を抱えている人は、それらのデリケートな違いを分類できず、「苦手」という二言でアバウトにくくってしまって、どう説明したら良いかが分からなくなっている場合がほとんどのように取れます。
そういうわけで、ここではコミュニケーションがうまくできない場合、あなたが相手に対してどんな風な感情を持ったのか。
どうして苦手だと考えてしまうのかという所にポイントを絞って検証を行い、それぞれについて傾向と対策をご説明して行こうと思います。
むこうの社会的なポストに苦手意識がある場合
社内の上役や、法律家や、お医者さんや、先生と言われるような、社会的にステータスがあるとされる人たちのことが苦手だと思うケースがあります。
自分の素行や言い方を正しいものにしなければならないと思い、それが重荷になり、ナーバスになるのでしょう。
「先生はえらいので、適切な喋り方をしないとならない」
「会社の代表や上司には丁寧に椄するようにしないと、今後の扱いに響く」
こういった風に考え、緊張状態になってしまい、そのために上手に話せなかったというようなミスが重なり、よく言う「幹部」に対してアレルギーを持つようになることは、しばしば見られることです。
そのようなケースは、どのようにしたら良いのだろうか。
そんなときの対処法
このケースについての対策法としては、まず敬語やビジネスマナーなど、自身の行動のガイドラインになるような素行方を身につけることが一番重要です。
インターネットをサーチしたら、ビジネスマナーに関しての多くのレポートを見つけることができます。
また、本屋に行けば教材もたくさん市販されています。
勉強をしてマニュアルを会得すれば、自分の所作方に自信がつくはずです。
不安なのは、知識がないことを分からないままにしているからであると頭に入れておいて下さい。
そして覚えた振舞いをリアル社会において使ってみましょう。
頭で押さえるだけではなく、現実にコミュニケーションの場において、自分が覚えた振る舞いを活用していくことで、頭で把握していたことが体感として学習されてきます。
そうした場合に、マニュアルに書いていないような事態に直面することがしばしばあるでしょう。
相手の態度が自分の予想と異なるものである場合もありますし、マナーの教則本のどこを読み進めても書いていない事態に陥ってしまうこともあります。
そのようなときにどう振る舞うのが賢明か、解説します。
実はとっさのときの振る舞い方に回答はないです。
よって、あなたはあなたが一番いいと思った言動をすればそれがベターなのです。
相手のためにと思って行動すれば、あなたの心は相手方に伝わります。
人とのコミュニケーションは、あなたが思い描いているよりも融通の利くものです。
相手は、社会的なランクがどうであれ、ひとりの人間であり、あなたを採点する審査員とは違うのです。
なわけですから、あなたはあなたがその際にベストと思う行動をすれば、そうそうトラブルにはなりません。
多かれ少なかれ話し方や行動に引っかかりがあっても、そのために相手があなたの評判を大幅に下げるようなことは無いと思います。
ベストを尽くして、流れに任せればOKなのです。
話すテンポが自分と合わない
会話の中で、相手の話すスピートが速すぎて何を言っているのかが聞き取れてなく、何回も聞き返してバツが悪い思いをしたことはありませんか。
逆に、自分の話の速度に相手が付いて来ることができず、何度も聞き返され、双方ともにヤキモキしたことはありませんか。
また、複数人で会話をしている時に、自分がしゃべるチャンスが分からず、まごまごしてしまったこともあるでしょう。
喋るスピードは、その人のキャラをよく表しているといえます。
話す速度が速い人は、話の中身への理解や、発言の確実性はともかく、前へ前へと話のタネを進めがちです。
一方でゆっくり喋る人は、話の流れを一回一回確認して、自分で納得したことしか口にしたがらない人がほとんどです。
どっちが優秀、良くないということはありませんが、そのような二人が一緒にお喋りをしたとすると、前者は相手の話ののんびりさにヤキモキし、後者は相手の速度に付いていくことができずにこんがらがるでしょう。
会話の速度を考える
会話をする場合に、自分のテンポが相手に対して速いか遅いか、理解してみましょう。
話すテンポが速く、相手が追いつけていないと思ったときは、話すテンポを緩めてください。
遅くすると不安になるとは思いますが、自分の話したいことを相手に述べるためには、相手へのケアが最も重要なのです。
話すテンポが遅く、相手がカリカリしたり、自分が話をまとめる前に相手が違う話を切り出してしまう時は、あなたは強引に話そうとしなくてもいいのです。
その際は相手の話を聞き及ぶことに専念して、相手の話の内容などを通して、こっちの意見を深める時間としてもいいでしょう。
あなたが会話をしなければならないところがあるとすれば、まわりはあなたの話にきちんと集中します。
話のテンポが速い大も、遅い大も、順調に会話をすることができている人のことをいいなあと思うこともあるとは思いますが、しかしあなたと同じようなテンポを持っている人たちの間であれば、あなたはきっといい感じに話をすることが可能です。
ここで重要になってくるのは、相手への心くばりなのです。
価値観に相違がある
価値観が違っても、両者を尊重しつつ対話することができればいいのですが、日本の教育現場では、ディベートなど、自分と相手の立場に違いがあることをベースに議論をする実習を取り入れているところがあまりなく、多くの日本人はディスカッションに慣れていません。
そのようなため、協議になって自分の価値観の痛いところをツッコまれると、自分が侮辱された様に感じて怒りを覚える人がいます。
どんな座右の銘にもメリットとデメリットはありますが、そのようなデメリットを呑み下して価値観を持っているという人は少なく、ほとんどの人は愚直に自分の信じるものを信用し切っているということが多いものです。
価値観の対立はコミュニティーにヒビを入れます。
そこで、大勢の人は相手の価値観に触れないように上手にネタを取り上げ、差し支えの無いように談話をします。
ただその中には自分の価値観が絶対だと考え、思っているだけならまだしも、それを相手にも強制してくるような人も、時には見られます。
そういう類の人にはどういう感じで対応したらうまくいくだろうか?
相手の価値観に張り合わない
ここで注意していただきたいのが、相手の価値観のテーマに、自分の価値観を切り出して張り合ってはいけないということです。
価値観には価値観をぶつけたくなるのですが、それは相手をもっと挑発してしまうだけにつながります。
人は自分の価値観をそれほど簡単にはひっくり返すことができません。
価値観とはこれまでの長い人生のうちの、多くの体験に裏打ちされているといえますから、誰かがその短所をツッコんだり、理詰めで説得したとしても、そう簡単に変えることが可能なようなものではないのです。
価値観を押し付けられた時に、一生懸命話を聞く義務はありません。
そういった人はあなただけではなく、大勢に同じように自分の価値観を全面に放って会話をします。
そして、自分に賛成するようにと圧力をかけたりします。
しかし、ほとんどの場合、軽くいなされています。
そういう類の人にあなたもあえて付き合うことはありません。
「そうだったんですか」「へえ、確かに」といった都合のいい相槌で流しましょう。
仕事が手一杯などの用事がある場合には、強引にでもアバウトなところで話を線引きしてもいいでしょう。
それでは相手に無礼ではないか感じるかもしれませんが、では反対に、相手はあなたに合わせて心配りしているといえるでしょうか?
相手のストーリーを聞くことも必要不可欠ですが、相手の独りよがりになっている際は、相手のほうからコミュニケーションを断ち切っているようなものです。
そんなときにあなたが相手とうまくコミュニケーションが図れないからといって苦しみ悶えることはありません。
相手はそもそも意欲的なコミュニケーションを願ってはいないのです。
無理に付き合わずとも、あなたはあなたが「不愉快だ」と思った時に、その場から距離を置いてもいいのです。
どうでしょうか?
あなたがぼんやりと「あのひと苦手だな」と思っていた人の「印象」がはっきりしたのではないでしょうか。
こういったタイプ別に分けておいて、その都度コミュニケーション方法を適切に変えて行く事も、人間関係を良好に保つためには重要なことなのです。
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