会社の上司や同僚に対して丁寧な言葉を使いたいですよね。
- 出社時の挨拶
- ミスを指摘された際の敬語と対応
- 上司や同僚に報告連絡相談をするときの言葉遣い
- 会社の上司からのお誘いに関しての言葉遣いと対応
- 本社から上役が会社へ来た時の言葉遣い
今回は上記の項目について正しい敬語を使えるようにレクチャーしていきます。
こちらも役に立つ敬語まとめです。
概要
会社での丁寧な挨拶と言葉遣い
社会人として社内でも、挨拶をしっかりしなければなりません。この挨拶をおろそかにしていると、人間的に信頼を失ってしまいます。敬語で悩んでいる前にまずはこの挨拶をしっかりとできるようにしていきましょう。
出社時の挨拶
×無言
〇おはようございます。
これは社会人どうのこうの以前に人間としてのマナーですよね。
取引先に訪問しなければならない場合
× 行ってきます。
〇 行ってまいります。〇〇時には戻ります。
この時はただ単にいってきますではなく、何時に戻る予定なんかを会社の方に伝えておきましょう。
外出先から戻ってきた場合
×ただいま。
〇ただいま戻ってまいりました。
外出先から戻ってきた場合にしれっと自分の席に戻るのではなく、しっかりと挨拶しましょう。
上司が外出先から戻ってきた場合
×ご苦労様です
〇お疲れ様です。
目上の方に対してご苦労様という言葉を使ってはいけません。
この言葉は目上の方が下の者に対して使う言葉遣いとなります。
自分が上司より先に帰る場合
×お疲れ様でした。
〇お先に失礼いたします。
自分が先に帰る場合にお疲れ様でしたは失礼に当たります。
ミスを指摘された際の敬語と指示があったときの対応
呼ばれた時の敬語
×今から行きます。
〇ただいままいります。
今からまいりますでも良いのですが、ただいままいります。という言葉を使うとより丁寧な言葉遣いとなります。
仕事の指示を受けた場合
×はい、やっておきます。
〇はい、承知しました。
上司から仕事の指示を受けた場合にはやっておきます。
- いや、いいですよ。
- はい、やっておきます。
ではなく承知しました。などといった言葉使いが好ましいですね。
仕事を指示されたが自信がない場合
×初めてなのでわかりません。
〇初めてですので、ご指導をお願いいたします。
わかりません。と終わるのではなく、初めてなので教えて欲しいという気持ちをしっかりと伝えましょう。
早急に仕事を済ませて欲しいと頼まれた場合
×今すぐやります。
〇ただちに取り掛かります。
ただちにという言葉を使うとしっかりと理解したということを伝えることができます。
細かい修正を受けた場合
×ではそのようにします。
〇承知いたしました。そのようにいたします。
修正を受けた場合にはこちらも態度に出てしまう場合があります。そして、上司の方も態度を伺っていることでしょう。
段取りがわからなくなってしまった場合
×ここはどういうふうでしたっけ?
〇こちらはいかがいたしましょうか?
こちらから質問したい場合はなれなれしくならないように気を付けてください。
上司から注意された場合の謝罪
×すみません。
〇申しわけございません。
すみませんでも間違いではありませんが、丁寧に謝罪したい場合は申しわけございませんが一番良いです。
上司に迷惑をかけてしまった場合
×すみませんでした。
〇ご迷惑をおかけし、申しわけございません。
すみませんは少しかるすぎますのでこの場合は控えてください。
ミスを誰の責任か問われた場合
×私のせいではありません。
〇全員で解決策を考えます。
自分だけ責任を逃れているような印象を与えてしまいます。
上司に叱られ、最後に一言言う場合
×気を付けます。
〇以後気を付けます。
最後にはしっかりと以後気を付けますと言いましょう。
上司や同僚に報告連絡相談をするときの言葉遣い
要件をしっかりと伝えておくことで、会社内でのトラブルを防ぐことができます。その際にしっかりとしておきたい言葉使いや敬語を解説しますね。
昨日の仕事の様子を伝えたい場合
×昨日の仕事についてちょっといいですか?
〇昨日も仕事について報告があります。
報告しようとしたが今は無理と言われた場合
×ではいつ頃なら大丈夫ですか?
〇何時頃でしたらご都合がよろしいでしょうか?
報告が遅れてしまった場合
×すみません、遅れてしまいました。
〇ご報告が遅れてしまい、申しわけございません。
遅れてしまいました。だけだと誠意が伝わりません。
この場合は遅れてしまったことのお詫びとして、申しわけございませんという言葉を付け加えておきましょう。
上司に時間の変更を伝えたい場合
×何時に時間を変えてくれと連絡賀ありました。
〇先程時間の変更依頼の連絡がございました。
公共交通機関の遅れで出社に影響がある場合
×バスが遅れているので遅刻します。
〇バスが遅れているため、遅刻してしまいます。申しわけございません。
この場合には素直に謝罪を入れておきましょう。
風邪で会社を休む場合
×風邪をひいてしまったので、会社を休みます
〇39度の熱があり、本日は会社を休ませていただきたいのですが、許可をいただけますでしょうか?
漠然と風邪をひいてしまったので休みますと伝えるだけではいけません。
休暇を取りたい場合
× ○○日に休みたいのですが大丈夫ですか?
〇 ○○日からお休みをいただきたいのですが、よろしいでしょうか?
休みをいただきたい場合はこのように丁寧に言いましょう。もちろんビジネスマナーとして繁忙期に休みをいただくのは好ましくありません。
突然の用事ができて帰らなければならない場合
×急用ができたので帰ってもいいですか?
〇急用ができてしまいましたので早退させていただきたいのですがよろしいでしょうか?
早退というのは皆さんに迷惑がかかります。この場合は丁寧な言葉遣いを心がけてくださいね。
自分の連絡先を伝える場合
×何かありましたらこちらの携帯に電話してください。
〇何かございましたらこちらの携帯電話にご連絡いただけませんでしょうか?
自分の連絡先を伝える場合はよくあると思います。
このような言い方をすることですごく丁寧な言葉遣いになり良い印象を与えることができます。
上司に軽めの相談したい場合
×相談があります。
〇ご相談がございます。
相談する場合は少なからず相手の時間を奪ってしまうことになります。
相手の忙しい時間を極力避けて相談を持ちかけてください。
上司に重要な相談をしたい場合
×相談があります。
〇込み入ったご相談で申しわけございませんが
少々面倒な相談を上司に持ちかける場合はこのように丁寧に言ってください。
上司に本を借りていた場合
×すごく勉強になりました。
〇大変勉強になりました。早速実践いたします。
このように勉強になったことを伝え、その後の行動を上司に伝えることで相手の印象も良くなります。
本を貸してよかったと思っていただけることでしょう。
会社の上司からのお誘いに関しての言葉遣いと対応
上司から食事に誘っていただいた場合
×行きます!
〇喜んでお供いたします!
この場合は了解や、行きます、などと言った友達に使う言葉を使用するのはダメです。
上司からの誘いを断る場合
×すみません、やめておきます。
〇申しわけございません。○○という予定がございまして。
いきなり断ることや曖昧な表現で断ることは失礼に当たります。
しっかりと予定の内容を伝えて納得してもらって断ってください。
上司からお酒を飲めと言われた場合
×いただきます。
〇ありがとうございます。いただきます。
この場合はいきなり飲むのは失礼に当たりますので、初めにお礼の言葉を伝えましょう。
上司にお酒を勧められたけど飲めない場合
×酒は飲めません。
〇不調法でございまして。
ただ単にお酒は飲めませんと突っぱねるのは良くありません。
食事に誘っていただいたことの感謝を伝えたい場合
×今日はありがとうございました
〇今日はお食事に誘っていただきありがとうございました。
何に対して感謝を伝えたいのかはっきりしましょう。
本社から上役が会社へ来た時の言葉遣い
このような時は会社全体がピリピリします。そこへあなたが馴れ馴れしくしゃべりかけてしまうとどうなるかわかりますよね。この時ばかりはいつもより丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
上役が到着した場合
×いらっしゃいませ。
〇お待ちしておりました。
いらっしゃいという言葉は、社外の人間に対して使う言葉です。
上役は身内の者なのでいらっしゃいという言葉は適切ではありません。
遠いところからわざわざ出向いてきた場合
×遠いところからご苦労様です。
〇ご遠方よりおいでいただきありがとうございます。
ご苦労様ですという言葉は目上の者から下の者に対して使う言葉遣いです。
案内する場合
× こちらです。
〇 ○○室へご案内いたします。
この際は相手の歩くペースに合わせてください。決して相手を引き離すようなスピードで歩くことはやめてください。
仕事をちゃんとやっているか尋ねられた場合
×はいしっかりやっています。
〇皆さんにご指導していただいております。
この文言はよく使われるパターンです。しっかりと覚えておきましょう。
励ましの言葉をいただいた場合
×ありがとうございます。
〇ありがとうございます。今後ともご指導よろしくお願いいたします。
お礼を言った後に一言添えると良いですね。
ここで間違えてしまうのは「ほうほう言葉」を使ってしまうことです。
ご指導よろしくお願いいたしますが適切なのに対してご指導の方よろしくお願いいたしますとしてしまうと、これは、「ほうほう言葉」になってしまうのでお気を付けください。
まとめ
同僚ならまだ良いかもしれませんが会社の上司にはしっかりとした敬語を使わないと、不快な思いをさせてしまうかもしれません。
社会に出れば目上の方の存在というものは非常に大きなものです。
適切な敬語を使ってより良い関係性を構築していってくださいね。