接客業は、お客様を大切におもてなしをしなければなりません。
その時に誤った敬語を使っていれば、お客様は不快な気持ちになってしまうでしょう。
少しでもお客様を笑顔にするために、丁寧な接客は必須となります。丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
もちろん大前提として、笑顔やハキハキした声でしゃべるということを忘れないでくださいね。
概要
- 1 接客の時に使える敬語一覧
- 1.1 お客様が来店した時
- 1.2 何かを探しているお客様に声をかける場合
- 1.3 ゆっくり店内を見て回ってもらう場合
- 1.4 お客様の人数を確認する場合
- 1.5 お客様を席へ案内する場合
- 1.6 お客様に呼ばれたが、少し待たせてしまう場合
- 1.7 番号札を取って待っていてもらう場合
- 1.8 お会計をする場合
- 1.9 5000円札を出された場合
- 1.10 おつりを渡す場合
- 1.11 お客様が帰る際に一言
- 1.12 在庫の有無を聞かれた場合
- 1.13 自分ではわかりかねる質問をされた場合
- 1.14 お客様の意見に同意する場合
- 1.15 お客様がトンチンカンな事を言っている場合
- 1.16 お客様が早口で何を言っているかわからなかった場合
- 1.17 お客様を待たせてしまった場合
- 1.18 品物を持ってきてと頼まれた場合
- 1.19 自分ではなく、他の店員の態度についてクレームを言われた場合
- 1.20 社員のミスをあなたが攻められた場合
- 1.21 お客様に無茶を言われた時
- 1.22 上司を呼んでと言われた場合
- 2 接客時に使える敬語まとめ
接客の時に使える敬語一覧
お客様が来店した時
×いらっしゃい。
〇いらっしゃいませ。ようこそお越しくださいました。
いらっしゃい。だけで終わってしまう接客など言語道断ですよね。
何かを探しているお客様に声をかける場合
×何か探していますか?
〇どのようなものをお探しですか?
何かや何をという表現ではなく、どのようなものという言葉を使うことで丁寧に伝わります。
ゆっくり店内を見て回ってもらう場合
×どうぞごゆっくり。
〇どうぞごゆっくりご覧くださいませ。
ごゆっくり。だけで終わってしまうと、少し失礼な表現になってしまうほか、休んでもらうときに使ってもらう表現ですので、この場合は、最後までご覧くださいませ。ということがベストです。
お客様の人数を確認する場合
×何名様ですか?
〇お連れ様はいらっしゃいますでしょうか?
お客様が店内に入ってきた場合に、何名ですか。という言い方ではなく、同伴者を確認する場合は、お連れ様という言葉を使いましょう。
お客様を席へ案内する場合
×こちらです。
〇こちらにお座りください。
一番丁寧な言い方としましては、こちらにお座りくださいませ。です。
お客様に呼ばれたが、少し待たせてしまう場合
×少々お待ちください。
〇ただいままいりますので、少々お待ちくださいませ。
接客業において、ただいままいります。少々お待ちくださいませ。これらを覚えておくと、非常に丁寧な接客になりますので覚えておいてくださいね。
番号札を取って待っていてもらう場合
×そちらの番号札を取ってお待ちください。
〇そちらの番号札をお取りになりお待ちくださいませ。
間違ってもそちらのことを、そこと言わないようにしましょう。
取るの尊敬語はお取りになるなので、この場合は、お取りになりお待ちくださいませ。という言葉使いが正しいです。
お会計をする場合
×3000円です。
〇3000円いただきます。
このときに丁寧な言い方の順番に並び替えると、
- いただきます。
- 頂戴します。
- 頂戴いたします。
このような順番に並び替えることができます。
適宜使用してくださいね。
5000円札を出された場合
×5000円からでよろしかったでしょうか。
〇5000円でのお支払でよろしいでしょうか?
もう少し丁寧な言葉遣いでは、5000円のお支払いでよろしゅうございますか?となりますが、ここまでやっている方はあまり見かけませんね。
ですが非常に丁寧な言い方となります。
おつりを渡す場合
×2800円のお返しです。
〇2800円をお返しいたします。
お返しします。は、お返しいたします。に言い換えてください。
お客様が帰る際に一言
×またお願いします。
〇またのご来店お待ちしております。
さらに丁寧に言い換える場合は、本日はご来店いただき誠にありがとうございました。と一言添えると良いですね。
在庫の有無を聞かれた場合
×見てきます。
〇ただいま確認してまいります。
接客において、ただいまという言葉は非常によく使います。
自分ではわかりかねる質問をされた場合
×聞いてきますのでちょっと待ってください。
〇聞いてまいりますので少々お待ちくださいませ。
よく間違えてしまうのは、伺って来ます。などという言葉を使ってしまう時です。
お客様の意見に同意する場合
×はいその通りです。
〇はいおしゃる通りでございます。
これはどちらも使う場合があるのですが、より丁寧に言うのであれば、おっしゃるという言葉を使った方が良いですね。
お客様がトンチンカンな事を言っている場合
×そうではなくてですね、
〇こちらの内容についてご説明いたします。
いくらトンチンカンな事を言っていたとしても、相手はお客様。否定をしてしまうとそこからトラブルに繋がりかねません。
お客様が早口で何を言っているかわからなかった場合
×もう1回お願いします。
〇大変申しわけございませんが、もう一度お話いただけないでしょうか?
この場合、大変申しわけございませんが、という言葉を、恐れ入りますが、という言葉に言い換えることができます。
もう1回お願いします。だけだとお客様の早口を否定してしまうような言い方になってしまうので注意してくださいね。
お客様を待たせてしまった場合
×すみませんでした。
〇お待たせして大変申しわけございませんでした。
お客様を待たせてしまうということに対して、すみませんでした。だけでは非常に軽い表現となってしまいます。
お客様に心から謝っているということを伝えたいため、上記のような言い方で謝ると良いでしょう。
品物を持ってきてと頼まれた場合
×ちょっとお待ちください。
〇はい。ただ今お持ちいたします。
自分ではなく、他の店員の態度についてクレームを言われた場合
×すみませんでした。
〇不行き届きで申しわけございませんでした。
さらに、丁寧に言う場合は、二度とこのようなことのないよう十分注意いたします。などというと誠意が伝わります。
社員のミスをあなたが攻められた場合
×こちらの担当は私ではございません。
〇ご迷惑をおかけして誠に申しわけございません。
お客様からすれば、あなたの店の責任は連帯責任だと思っています。
あなたがその場の代表のつもりで謝りましょう。
お客様に無茶を言われた時
×それはできません。
〇申しわけございませんが、そちらはいたしかねます。
この場合に、できかねます。より、いたしかねます。のほうが丁寧に伝わります。
上司を呼んでと言われた場合
×今読んでくるのでちょっと待ってください。
〇ただいま読んでまいりますのでお待ちくださいませ。
上司を呼んでと言われた場合には、大概お客様は興奮状態にある場合が多いと思います。
この場合は、あなたは焦らずに、丁寧な言い方でお客様の多様してくださいね。
接客時に使える敬語まとめ
どうでしょうか?あなたがお客様の立場であれば、上記のような言葉遣いをしている店員さんの印象は素晴らしいものではないでしょうか?
もちろん丁寧な言葉遣いをしたからといって、愛想のない態度や、暗い表情で接客をしていたら元も子もありません。
ハキハキと笑顔でそしてさわやかに。
これは敬語以前の問題です。
表情とこれらの敬語を組み合わせていくことで、あなたの印象はワンランクもツーランクもアップすることでしょう。